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デジタル三国志 |
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ぶんぶんぶん -
小説
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ハロルド坂田 第2章●デジタル三国志の夜明け 南青山の骨董通りに面したビルの5階。夜の時に仕事をかたづける。ドアにカギをかけ、エレベーターに向かい、ボタンを押す。昼間はなかなか来ないエレベーターも、今の時間にはすぐ来てくれる。乗り込むとB1のボタンを押す。地下の駐車場に置いてあるスクーターのシートにすわり、エンジンをおこすまでに、今夜の行き先を決めるのが大塚利夫の1日の最後の仕事である。 ヘルメットをかぶり、キーは差し込んだものの大塚は最後の仕事の決断に迷っていた。 水冷、4サイクル単気筒のホンダの大型スクーター『フュージョン』は、海外ではフェリックスの名称で発売されており、大柄な外人でも2人乗りでゆったり走れることで人気だ。どちらかといえば小柄の大塚にはゆったりすぎるくらいの乗り心地である。 なかなか、エンジンをスタートできない。それと言うのも、昨夜泊まった幸子の猛攻を朝までもろにうけてしまったからだ。無理もない。逢ったのは3週間ぶりだった。 昨夜は大塚にしては意外に早くしごとが終わり、9時に幸子に電話して、赤羽の彼女のマンションについたのが時。部屋につくなり、 「おつかれ、お風呂ためてあるから入って」 きれいにたたんだバスタオルとガウンを渡しながら、 「入る前にこれ飲んでね」 いつものドリンク剤を渡され、ユニットバスのせまい浴槽に入りながらそれを飲む。 |
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