木曜日, 09.09.2010


記 録 PDF 印刷
ユーザの評価: / 0
悪い良い 
ぶんぶんぶん - エッセイ

ドコレ・ドルワ

 記録の季節がまたやってきました。

 オリンピックの世界新記録連発のラッシュの前触れが、カール・リプケンの連続野球試合出場「世界記録」でした。日本のマスコミが騒いでいましたが、衣笠祥雄の日本記録に並ぶ試合の球場の客入りはたったの5割でしかありませんでした。

 カール・リプケンがもう既に大リーグの記録を達成した時にアメリカの騒ぎは終わりました。「世界記録」と日本のマスコミは大騒ぎになっていましたが、いったい「世界記録」は何の意味を持つものでしょうか。

 アメリカでは大リーグは「世界」を意味します。ところが、日本では「世界」が日本とアメリカのプロ野球のことらしいのです。

 連続試合の「記録」を達成した時に、もっとも冷静だったのはリプケン本人はもちろんですが、この記録を冷静に見つめるもう一人の人物がいました。デーブ・ジョンソンです。巨人にいたあのジョンソンです。

 彼のコメントはウィットに富んだものでした。「世界記録?まあ、イタリアかどこかで野球リーグがずっと存在してて、誰かがもっとすごい記録を持っているかも知れない」。

 アメリカの野球歴史の過去をさかのぼると、約50年前にフランク・ロビンソンが大リーグに入ることでやっと黒人選手に大リーグの門戸が開かれました。それまでは黒人は黒人リーグにしか入れなかったのです。

 そのリーグには伝説の選手が何人もいました。その中にホームランを千本以上打った選手もいたらしいのです。しかし不思議なことに「世界記録」の話は伝わっていません。

 台湾のプロ野球にハンク・アーロンやダイエーの王監督より多くのホームランを打つバッターが出現したら、日本とアメリカの反応を是非見たいものです。

 さて、アトランタのオリンピクでまた「世界記録」の報道にうんざりすることになることでしょう。そこで、凡人の「世界記録」にスポットを当てたらどんな記録があるでしょう。

 〈A社のB君が500日連続出勤を達成した。Cさんが営業の途中で30日連続映画館に足を運んだ。山本営業担当が得意先の付き合いで連続15日の夜の付き合い。ABさんが一日にコーヒーを23杯を飲んだ。Eさんが連続634日社内で弁当を食べた。FさんがEーメイルを一日に232通を出した〉。

 誰が考えても異常な世界です。

 しかしスポーツの場合、記録が「普通」なことになります。果たして毎日30キロ以上走って、マラソンの記録を狙うのは普通のことでしょうか。もうスポーツの域をとっくに超えているはずです。

 さて、自分も何か「世界記録」を狙えるものはないかと考えているうちに一つ思いつきました。またこの原稿が締め切りに間に合わなかった。これで20回(?)連続間に合わなかった記録を達成しました。 

 そこでこの場を借りて今まで原稿の遅れでご迷惑をかけた方々におわびを申し上げるとともに、この記録が伸びるかも知れない……。