火曜日, 07.09.2010


ちどり足/古井戸 PDF 印刷 Eメール
渡良瀬物語 - 渡良瀬物語

毎日酔っていたような時代があった。

不思議と夏の夕方に限って線を引いていく飛行機雲。

海から遠く離れた人口五万足らずの田舎の街にも、南風はいつも潮の匂いを運んできた。

ふりそそぐ光は僕らのエネルギーとなり、身体中からオーラを発散させていたように思う。

アイビーの意味も知らずに、すり切れたジーンズとピンクのボタンダウンシャツで、必死に女の子を口説いていた僕らと彼女達は、何を求めているのかわからないまま、お互いにキスを交換していた。