木曜日, 09.09.2010


Old Friends/Simon & Garfunkel PDF 印刷 Eメール
渡良瀬物語 - 渡良瀬物語

「老いる」ということ。

老い、というと直ぐに思い浮かべる映画のシーンがある。

デイビッド・リンチの『ストレートストーリー』。

主人公の老人が旅の途中で知り合った若者に老いについて聞かれ、「年をとって最悪なことは昔のことを覚えていること」と吐き捨てるように言う。


当時の輝きが苦しみに似た感傷に変わってしまったことに気付いた時、老いは始まる。

その当時の輝きが強ければ強いほど、逆に心に深い闇となって残る。

確実に死に向かって、記憶の残骸を抱えたまま毎日を生きるということ。

その残酷さは多分諦観によってしか埋められない。

※フィッツジェラルドの「金持ちの青年」にも、似たような描写があるが、それはまた別の機会に。